シックスシグマは日本では誤解されています。

すでに10年と少し前、GEのジャック・ウェルチ会長(当時)が健在だった頃、シックスシグマはGEにより一時脚光を浴びました。しかし、その後GE以外のグローバル企業がGEを必死にベンチマークしながら、自分たちに合わせた方法論として必死に内在化させる中、多くの日本企業はシックスシグマについて誤ったステレオタイプ化をして、「使えない」「時間をかけすぎる」「統計過多」という誤解をもったまま今日に至っているといえるでしょう。

一時期は書店の本棚を賑わしたシックスシグマも日本企業の間でのブームは去ってしまいましたが、グローバルでは意外な形で進化を進めます。それが、トヨタを始めとする競争力のある日本企業をベンチマークして作られた「リーンシグマ」の登場です。ところが、日本企業はこのリーンについてもさほどの関心を示しませんでした。

シックスシグマにおける誤解の悲しさは、ツールや方法論が「当たり前」に見えるところです。しかし、当たり前で「知っている」というのと、「知っているけど、しっかり応用して使ったことはない」というのでは大違いです。

グローバル企業では、シックスシグマもリーンもしっかり研究し、実地訓練さながらのトレーニングにしっかり取り組みながら、実践のビジネスで活用して成果を上げるために時間を使いました。その間日本企業は、自分たちの品質や仕事の進め方には間違いはないと信じて何もしてこなかった、と言っても過言ではありません。

今日、シックスシグマ、リーンシグマはOPEX(オペレーショナル・エクセレンス)=「業務の高度化」という至極当然に取り組むべき活動として、数多くのグローバル企業に採用されています。本社を中心に方法論を洗練させ、グローバルにその会社固有の方法論として高めた内容をトレーニングするだけでなく、戦略の実行につながるプロジェクトに適応させ、成果を上げると同時に、組織横断的な課題を解決できるリーダーを多数育成しています。

現在ではシックスシグマはISOの標準的方法論としても認定され、特に製薬・医療機器の業界に大きな影響力を持つICHの10、9では品質管理の標準的な方法論として推奨されるに至りました。

あらためて、問題を定義し、測定し、見える化して、その根本要因を分析し、絞った根本要因に対してリスクを考えながらも改善策を立て、実施して、その結果を管理・定着させるという当たり前の仕事の進め方、DMAICを正しく導入することが必要です。

バレオコンは、グローバル企業の本社と、DMAICという基本を抑えつつ製薬業界・医療機器業界を始めとする業界ニーズを踏まえながら、方法論としての自社化を進め、全世界に展開する支援をしています。